職人直伝 ~ 壁紙貼りの下地調整(パテ塗り)
壁紙貼りの下地調整の工程としてパテ塗りをおこないます。
具体的には下地(ボード等)の段差、ビス穴の凸凹などを無くし、
平面はなだらかに、角は直角に仕上げていきます。
角を直角にすると壁紙がパリッと仕上がります。
職人さん曰く、下地調整は仕上がりに大きく影響するため、
壁紙を貼る工程よりも大事との事です。
揃える道具
パテを練る道具
- 左官バケツ・・・柔らかい素材なので割れにくく、パテがすくい易くなっています
- ゴムベラ・・・パテを盛り板に掬ったり、盛ったりします
- スコップ・・・パテ粉をバケツに投入する際に使用します(100均で可)
- しゃもじ・・・パテを混ぜる時に使用します(100均で可)
- スポンジ・・・パテを水溶きする時に使用します
パテを塗る道具
- パテヘラ(小)・・・下塗り用。下地の段差や凸凹を埋めます。小回りが利くため小さいサイズを使用します
- パテヘラ(大)・・・上塗り用。薄く広く面をならすため大きいサイズを使用します
- 盛り板・・・パテを盛る板
- サンドペーパー・・・ペーパーの粗さは80~120を使用します。サンドペーパーは挟むタイプより、マジックテープの方が圧着しているので磨きやすいです
パテ
- パテ(下塗り用)・・・パテが痩せにくい、肌触りが荒い
- パテ(上塗り用)・・・パテが瘦せやすい、肌触りがなめらか
その他
- ポンチ・・・ボードから出ている釘を沈めるために使用します
パテの練り方
パテの袋に硬化時間が記載されています。下写真は硬化時間60(分)です。
初心者はパテ塗りに時間がかかるため120(分)がおススメです。
上塗り用、下塗り用のパテ粉を分量半々ぐらいで左官バケツに投入し混ぜ合わせます。
パテは時間内に使い切れる分量だけ使用するように注意します。
スポンジに水を含ませ、水量調整しながらしゃもじで水溶きをおこないます。
パテ塗りに慣れるまでは軟らかめがおススメです。
パテが練り終わったら盛り板に盛ります。
パテの塗り方
パテは2~3回塗ります。
下塗り→ペーパーがけ→中塗り→ペーパーがけ→上塗り→ペーパーがけの順になります。
下塗り、中塗り
下塗り、中塗りは、下地の段差や凸凹を埋めることに注力します。
小回りが利く小さいパテベラを使用します。
コテは寝かし、力を強めに入れて薄くパテが伸びるようにします。
コテは片面だけを使います。両面使うとパテだらけになり取り回しし辛くなります。
洗い
練ったパテが無くなるたびに、バケツ、コテ、盛り板など道具はキレイに掃除します。
パテのカスをコテで大まかに削り取ってからカスが完全になくなるまで水洗いします。
次にパテを練る時に不純物が混ざらないようにするため、意外と重要な工程です。
ペーパーがけ
パテが乾いたらサンドペーパーをかけます。
ペーパーの粗さは80~120を使用します。
下塗りの時はベビーサンダーを使うのもよいですが、削りすぎることが多いので
慣れてきたらハンドでペーパーがけする方が効率が良いです。
上塗り
上塗りは、パテ面を薄く広くならすことに注力します。
広くならすことができる大きいパテベラを使用します。
段差が低い方のパテ面を多くとりなだらかに傾斜をつけます
パテ塗りは地味で大変ですが仕上がりに直結するので
手を抜かず根気よく作業しましょう!
以上